クリヤマコト(P)
Q8;jazzミュージシャンを目指している人にアドバイスをお願いします。
┣上記でぼくが言っているような、真実の意味でのジャズを思考する日本の若者は、最近は随分少なくなっていると思う。彼らは事実として黒人じゃないわけだし、それはそれで仕方がないことだ。アメリカの黒人にしても、音楽家になろうと思って即座にジャズ・アーティストを目指す人は少なくなっている。むしろ白人の方が多いくらいかもしれない。
だからジャズ・ミュージシャンを目指す人へのアドバイスっていうのは、実は考えにくい。本気でジャズをやろうと思うなら、上にも書いたようにジャズの神髄を良く理解してほしい。それで果たして食っていけるかどうかは保証しません(笑)。むしろ、一般に音楽家を目指す人へのアドバイスの方が現実的だと思う。「本物のジャズ」も、「ジャズ風の音楽」も両方含めて。とにかく多くの音楽を聴いて、あらゆる音楽のフィーリング、グルーヴ、エッセンスを身体で掴むこと。例えば今から演奏しようとする音楽が、何を求めているのかを的確に理解できるようになること。自分が何を求めてるかとか、リスナーが何を求めてるかじゃなくて、「音楽」そのものが何を求めているのか。この音楽はどんなグルーブを求めてるのか、どんなフィールを求めてるのか、それを誤解してる人は絶対優れたアーティストにはなれない。アンサンブルをやっても邪魔になるだけで、圧倒的な快楽や高揚感を生み出すことはできない。
「音楽」が求めるものを体得するには、自分が好きな音楽にひたすら打ち込むのは重要だと思う。何より音楽に対して謙虚であること。音楽とは計りしれない偉大なモノだってことをまず知っていて欲しい。音楽家なら当たり前のことだけど。
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