クリヤマコト(P)
Q4;影響を受けたミュージシャンは誰ですか?
┣いっぱいいすぎて語れない。実際に共演したアーティストからはもちろん、ダイレクトな影響を受けた。という意味では語りきれないので、「むしろ身近な黒人の友人から最も影響を受けた」といつも答えてます。
ジャズにおいては技術面以上に、魂の部分が重要。モダンジャズは差別と迫害の歴史の中から生まれた黒人ルーツの音楽なので、黒人社会の空気やイデオロギー、彼らにとっての音楽の意味、ジャズが生まれた理由などを理解すること何よりも重要だと思う。ぼくは身近なコミュニティーの中でいろんな経験をして、それを十二分に吸収できた。黒人に囲まれて黒人音楽やってると、鏡を見ない限り自分も黒人だと思ってる(笑)。そんな環境の中で今だに存在する人種差別とか、アメリカ社会の欺瞞とか、アメリカ黒人アーティストが皆考えることをぼくも一緒に考えてました。
Q5;現在使用している楽器の種類を教えて下さい。
┣ピアニストはライブ会場でピアノを選べません。その意味では最も不利な楽器だと思う。でも実は自宅にはグランドがなかったりして(笑)。アップライトで作曲とかやってます。でもライブではアップライトは避けたい。ぼくがよくやるコンテンポラリー・ジャズだと、アップライトじゃドラマーに負けるからね(^_^;)。電子楽器はヤマハさん、カワイさんのエンドースメント受けて、実にいろんな楽器を使わせてもらっています。
この場を借りて御礼申し上げます。
Q6;演奏する時に(ライブの時)、一番気にされることは何ですか?
┣集中することかな?ぼくはどっちかっていうとアンサンブル型のアーティストで、演奏しようとする音楽と、ミュージシャンの相性なんかはわりと気にする方です。音楽の目的は「快楽」だと思っているから、確かな心地よさを生み出すグルーヴ、音楽空間をメンバー全員で絶妙に生み出せないと気持ち悪い。天にも昇るような音楽の高揚感、開放感、カッコ良さは、それがあって初めて得られるもの。
Q7;音楽を通じて、一番伝えたい事は何ですか?
┣生命の躍動。生命力。生命のたくましさ。黒人音楽が生まれた動機はすべてその部分だと思う。たくましさのない黒人音楽はない。如何に困難な生活を笑い飛ばすか、如何に苦しみを跳ね返すか、如何に自分たちを信じて生きていくか。その生命力の美がジャズの全てだと思う。
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