ズート・シムズ(Ts)
ズートシムズとは、どんなテナー奏者でしょうか?
これらの作品を聴いて頂ければ、ズートシムズの演奏が、いかに我々を楽しませてくれるかということをご理解頂けるのではないかと思います。

次に、注目したいのがズートシムズのバラード。
まずは、ボディ・アンド・ソウル収録の『ジーン』を聴いてみて下さい。
ソプラノサックスによる演奏です。
ソプラノはあまり好きじゃないという方も、騙されたと思って聴いてみて下さい。楽器はソプラノサックスですが、テナーサックスの音が聴こえてくる気がしませんか?(音域の事ではありませんよ。)
彼の良さは、やはりテナーの良さ。ソプラノを吹いていても、出てくる音はテナーの良さであるとつくづく感じます。
この『ジーン』、何とも切ない演奏です。

また、Zoot!収録の『フールズ・ラッシュ・イン』等もおすすめです。
とても優しい彼の音に触れる事ができます。

更に、ズートシムズの音色自体をじっくり聴きたいのであれば、Blues for Twoがおすすめです。ジョーパス(G)とのデュオ演奏ですので、サックスの音色をじっくりと聴くことができます。
このアルバムの『プアバタフライ』が、また最高です。ズートのバラード演奏の中で、もっとも好きな演奏の一つです。

ところでズートシムズの良さは、「歌心」であるとも言えます。
例えば、インター・アクション 収録の『ルック・ダウン・ザット・ロンサム・ロード』で、一緒に吹いているソニースティットのソロと聴きくらべたり、ボディ・アンド・ソウル 収録の『ママ・フロッシー』で、一緒に吹いているアルコーンのソロと聴きくらべてみると、やはりズートシムズは歌心のあるサックス奏者であると感じます。(ソニースティットやアルコーンも大好きですが。)

上記のアルバムを全て聴いた人は、もしかしたら彼の大ファンになっているかも知れませんね。

ファンになってくると色々な事が気になり始めるものです。
ズートシムズとは一体どんな人だったのか?その生い立ちは?等など。
そんな人におすすめするアルバムが、Somebody Loves Me
実はこのアルバムに収録されている『Gee Baby, Ain't I Good to You』では、彼の歌声を聴くことができます。
ズートシムズファンにとっては、彼がどんな声で歌うのか、気になるところではないでしょうか?
(ちなみに、中々渋い声をしています。)

次の本にはズートシムズの話題が少しだけ載っています。
さよならバードランド―あるjazzミュージシャンの回想

ビル・クロウというベーシストが、自らの体験を語った本です。
彼は色々なjazzミュージシャンと演奏していたらしく、本の中には有名なミュージシャンがたくさん登場します。(確か、ズートシムズについては、「彼は、大変な大酒のみで、酒を飲めば飲むほど、その演奏も盛り上がる」というようなエピソードが書いてあったと思います。
もし興味のある方は、一度読んでみてはいかがでしょうか。

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