高橋節(とも)的jazzsmile
第2回 (2005/1/4)「聴衆参加型演奏表現概論」(児童編)

私はとにかく、小さい頃から音楽に関しては「その気になりやすい」性格でした。これはとある習慣に影響されたのではないかと密かに思っています。…とあ る習慣とは「教会の日曜学校」です。いつごろから通い始めたのかは忘れてしまいましたが、私はこの「日曜日の朝、キリスト教の教義を賜りに行く」という ありがたいイベントに「賛美歌を合唱で歌うことができる」「お菓子がもらえる」という「おちゃめ」な動機で、ほぼ皆勤賞でありました。

音楽の生演奏が聴くことができる機会は、チビッコには限られています。第一、今ではだいぶ子供対象のコンサートなど流行っていますが、昔はもうちょっと 大人がしゃっちょこばっていたので、コンサートなどはグズる子供がいるせいで閉め出しをくらっていました。しかし、日曜学校に行けば、牧師先生が登場して説教が始まるまでの短い間、きれいなお姉さん(後に知ったら、私の大学時代のピアノの先生の親戚だったらしい)が、エレクトーンで荘厳な天上の音楽を 奏でていて、大人、子供の別なく鑑賞できるのですから「問わず万民対象の、粋なはからい」です。

正確な歌詞は忘れてしまいましたが、たとえば、「雨降りはつらいもんだが〜、雨が降って地面が丈夫になるから〜、その上に建つ家も土台が丈夫なのだ〜、 神様の愛はなんと偉大なのだろう〜♪」…というような、なんとも含蓄ある歌詞の賛美歌を何曲も歌うのです。初めて歌う場合は勿論、曲は知らないので、模 造紙に書いてある歌詞をみながらデタラメを歌いつつ、周囲の歌える人の歌を覚えてから歌うことが出来るようになる、伝承音楽形式であります。賛美歌を合唱で歌いながら、演奏に参加する楽しさ、ハーモニーを奏でることの面白さを体得していきました。後に小学4年生くらいの時に、厚木少年少女合唱団という合唱団に入団し、子供ながらに様々なステージで歌わせて貰って、それが切っ掛けで高校は声楽科に進学することになったので、何がどう転ぶかわからないものです。

臆することなく積極的に表現する機会を持っていた幼少時代が、私の現在に影響を与えたかどうかは…まぁ、演奏を聴いて頂いた際にご判断願えればと。昨今はGospelのコーラスなどが女性の習い事として流行っているようですが、音楽の楽しみは、参加する喜びに支えられていることは間違いないようです。

第3回へ
前のページへ

jazzsmileTOPへ