jazzミュージシャンインタビュー企画
 
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毎月、現在活躍中のjazzミュージシャンを紹介していきます。

第20回 【 田中秀彦(b) 】

プロフィール
田中秀彦 東京生まれ 
Webサイト www.hideoutbass.com

17才でベースに目覚め、東京で池田芳夫氏からプライベート・レッスンを受け始める。81年、ジャズ・ビックバンド ブルーコーツに入団。数々のテレビ録画、生放送、ステージをこなすと同時に、新宿のピットイン、六本木ボデイー&ソウル、銀座・六本木サテン・ドール、などに出演し、実践を磨く。82年、本場ニューヨークのジャズシーンへの憧れ、挑戦、さまざまな思いを胸に渡米。

マンハッタン、チェルシー地区のアパートメントに移り住む。渡米後の2年間はアルバイトとストリート・ミュージシャンが主な収入源。生活は楽ではなかったが、2年後の84年、バリー・ハリスのジャス・カルチャル・シアターで、ハウスベーシストとして演奏するチャンスにめぐまれる。と同時に、アングリー・スクアイアーやウェスト・エンド・カフェなどに出演。ウォルター・ビショップJr、アル・コーン, セシル・ペイン、ハンク・モブレー、ベニー・パウェル、ジャッキー・バイヤード、そして伝説のCシャープなどと共演。
その後も、ニューヨークのジャズクラブやレストランなどで、数えきれないほどの、様々なミュージシャン達と共演を続ける。

05年には、ジュニア・マンスの・トリオにレギュラー・ベーシストとして参加。トリオだけでなく、ジュニア・マンスのベーシストとして、ドゥオの仕事も多くこなしている。
現在、ジュニア・マンスとのトリオやデゥオの仕事の他に、ニューヨーク7thアベニュー・サウスにあるガレージというジャス・レストランに、自身のトリオでの定期的に出演、その他、ミッドタウンにあるミケランジェロ・ホテルなどで演奏。インタープレイとインプロビゼーションのジャズ・ライブを日々謳歌している。


Q1;現在の主な活動を教えて下さい。
1982年にニューヨークにやってきて以来、主にニューヨークで演奏しています。現在は、ジュニア・マンスのベーシストとして、トリオやデゥオの仕事をしたり、自分のトリオで毎月2回から3回ほど7thアベニュー・サウスにあるGarageというジャズ・レストランに出演しています。それ以外は、主にミッドタウンにあるミケランジェロ・ホテル、その他様々なクラブやレストランに出演しています。日本でも去年、なんと24年ぶりに演奏しました。機会があればまたライブをやりたいですね。ギグの様子は、僕のウェブサイトのフォト&エッセイのコーナーに、写真入りでありますので、ご覧下さい。http://www.hideoutbass.com/Photo%20Essey%20JP.htm


Q2;いつ頃からjazzミュージシャンになろうと思われたのですか?何かきっかけがあったのでしょうか?
中学くらいまではロックが好きでギターやエレキ・ベースを自己流で弾いていましたが、高校になって少し飽きてきたので、ジャズを聴いてみようと新宿ピットインに行ってみました。そこで始めてアコースティック・ベースの音を聴いた時、これが自分の音だと直感したんです。それでしばらくしてウッド・ベースを購入したんですが、この楽器はどうやったらちゃんとした音が出るのか全く解らない。それで色々なベーシストを聴いて、自分の好みに合う先生を探しました。


Q3;jazzをどのようにして習得されたのですか?
ベースの楽器としての基礎は池田芳夫さんから教わりました。それから、日本にいた時はレコードからのコピーなどを主にやってました。(当時、CDはまだなかった。)ニューヨークに来てからは、バリー・ハリスのジャズ・カルチャル・シアターで、4年間ハウス・ベーシストとして演奏していたので、数限りない素晴らしいミュージシャン達との共演する機会があったので、そこでの個人的な音楽の話などから、いろいろ教わりました。


Q4;影響を受けたミュージシャンは誰ですか?
有名、無名を問わず今まで演奏した全ての素晴らしいミュージシャン達からなので、あえて何人かの名前を挙げるのは不可能ですねー。ベーシストにだけに焦点をしぼっても、全ての素晴らしいベーシストから影響を受けていると言えます。逆に特定のベーシストだけから影響を受けるのを、極力避けてきたかも知れません。


Q5;現在使用している楽器の種類を教えて下さい。
ラング(ドイツ製1920年代の楽器)。この楽器は、ピーウィー・ラッセル、イリノイ・ジャケット、ジョー・ニューマン、ベン・ウェブスター、フランク・シナトラなどのレコーディングに参加してきた、ニューヨーク在住のラッセル・ジョージという元ベーシスト、現バイオリニストから譲ってもらったものです。

日本ではあまり知られていませんが、彼は僕の好きなベーシストの一人です。現在はベースは引退し、ジャズ・バイオンをひいていますが、素晴らしい演奏をするミュージシャンです。


Q6;演奏する時に(ライブの時)、一番気にされることは何ですか?
その時の空間(一緒に演奏するミュージシャン達はもちろん、店、お客さん、その他も含めて。)が何を自分に求めているか、そして自分はそれをどのように感じ取り、生かし切れるか。


Q7;音楽を通じて、一番伝えたい事は何ですか?
言葉で伝える事ができないもっと奥にある共感。もっと言えば、音の後ろにあるもの。ソウルかな。


Q8;jazzミュージシャンを目指している人にアドバイスをお願いします。
できるなら、一度ジャズの本場、ニューヨークに来て住んで、素晴らしいミュージシャン達の考え方、感じ方を身近に感じてみて欲しいですね。そして、それを自分の生活の一部に取り入れて欲しい。これは全てのアーティストに言えることですが、まず自分の国を離れて、そこで外から自分を確認するということは、とても有意義なことだと思います。これから、世界はどんどん小さくなって、近くなっていきます。これは、若いミュージシャンにとっては、好条件です。昔と違って航空券も、もうあまり高くないですから(笑)。


Q9;これからjazzを聴いてみようという方に、jazzの良さを教えて下さい。
ジャズは真に自発的、即興的な、インタープレイの音楽です。つまりライブの魅力です。録音されたCDを聴くだけでは、どこまでそれが本当に起こっているのか中々わかりません。ですからそれだけで満足していないで、どんどんライブに行ってください。特に最近では録音した後に、非常に簡単にいくらでも音を付け加えたり、おかしな音を消したり出来ます。録音されたジャズはカタログのようなものです。


Q10;jazzミュージシャンになっていなかったら、どんな職業に就いていたと思いますか?
僕の場合、他の職業というのは、いろんな意味でありえない、と断言しましょう。

Q11;普段jazz以外で好んで聴く音楽があれば教えて下さい。
ワグネリアン(リヒャルト・ワーグナーの大ファン)です。また自分の感じる音楽は、ジャンルに限らずクラッシック、ラテン、インド音楽、ポップス、何でも聴きます。


Q12;今後の活動予定を教えて下さい。
今後もジュニア・マンスとのトリオやデゥオの仕事や、自分のトリオで様々な優れたミュージシャンと共演していく予定です。活動は主にニューヨークになると思いますが、日本でも8月に田井中福司(ds)、白崎彩子(p)、及部恭子(p)、橋本学(ds)などと共演する予定です。最近では、スティーブ・エルマーというピアニストと”I Use To Be Anonymouse”というCDをレコーディングし、JazzShopping diskUNION で発売しています。全曲スティーブのオリジナルで、ドラムはニューヨーク在住の奥平真吾です。スティーブ・エルマー・トリオでも2007年の2月に日本ツアーを行う予定で現在スケジュールを調整中です。
スケジュール http://www.hideoutbass.com/Schedule%202006%20EG.htm

<8月の日本でのスケジュール>
8/9  岡山・およべ 
8/10 岡山・旭東病院ピアノ・デゥオ・コンサート
8/11 岡山・バード
8/12 大阪・JazzSpot845
8/14 奈良・Y&Y
8/15 京都・blueNOTE
8/22 東京・代々木ナル
8/24 東京・御茶ノ水ナル
8/26 東京・調布さくらんぼ


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