jazzミュージシャンインタビュー企画
 
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毎月、日本で活躍中のjazzミュージシャンを紹介していきます。

第26回 【 高内春彦(g)】


(c) by Takehiko Tokiwa
プロフィール

1954年8月5日 栃木県宇都宮市生まれ。  
東京造形大学美術科に進み、油絵/版画を専攻。
ピアノを6歳から、ギターは15歳から始める。
中学時代よりジャズを聴くのが大好きになりジャズマニアとなり、高校1年の時からジャズギターを目指し、弾きはじめる。
造形大時代はジャズ研で活動。
18歳の時から2年間、渡辺香津美氏に師事する。
造形大卒業後、1980年に渡米。ニューヨークで自己のバンド「HIKO BAND」で井上信平(fl), 大根田恒二(b)、イーヴ ジェラルド(ds)と共に活動開始。
フリーランスとしてもセッション活動を開始。
大野俊三(Tp)との共演を初めに多数のミュージシャンと共演。
84年には、マイクスターン、ジェフアンドリュース、ジャコパストリアス、ボビーブルーム、ヴィクターベイリー、レイニースターン等と共に練習セッションをNY55バーにて開始。

その後55がNYのミュージシャンの交流場所となっていき、その55を拠点としてブルーノート、ミケルズ、ヴィレッジゲート、7Avenue Southなど一部現在はもうない伝説的ライブハウスやアポロシアターなどのコンサート等でのライブ活動の展開を続ける。
また作曲家としては’87年にコンピュータやシーケンサーを導入し、’90〜91に「銀河宇宙オデッセイ/NHK」の音楽を担当することにより、作家としての活動を開始し、現在も精力的に続けている。
ジョー・ジョーンズJR、ポール・モチアン、ジェフ・ハーシフィールド、ルイス・ナッシュ、ダニー・ゴットリーブ、クラレンス・ペン、トミー・キャンベル、村上PONTA秀一、日野元彦,大坂昌彦(drums)、 ハービー・シュワルツ、マイケル・フォーマネク、ジャコ・ パストリアス、ミルト・ヒ ントン、エドワード・ハワード、エディ・ゴメス、ジェフ・アンドリュース、ヴィクターベイリー、井上陽介、坂井紅介、加藤真一(bass)、バリー・ハリス、ロブ・シュイマー、デビッド・マシューズ、ロブ・バガード、ラリー・ウィリス、ディック・ハイマン(P)、マイク・スターン、ビル・フリゼル、ハイラム・ブーロック, レニ・スターン、渡辺香津美(gt)、ウェイン・ショーター(ss、ts)、スタンリー・タレンティン(ts)、クリス・ハンター、渡辺貞夫(as)大野俊三、ルー・ソロフ(tp)等多数の著名なジャズマンとのライブやレコーディングで共演、交流を深める。

高内春彦WEB : http://www.haru-jazz.com/


Q1;現在の主な活動を教えて下さい。
ライブ、コンサート、レコーディング等を延々と続けています。最近では六本木スイートベイジルでソロコンサートをやりました。自分のバンドは主にトリオ ですが、このところサイドの仕事が忙しかったため、自分のバンドは少なめになっています。秋からは自分の音楽中心の活動に戻りたいと思ってます。最近の サイドとしてはトミーキャンベルのバンド、ハービーS、土岐麻子,Ed Saindon、リンカーンゴーインズ、等もやってました。OFFの時は、レッスン希望者が多いので できるだけ教えています。執筆活動もしていますが、現在作曲とハーモニーの本を書いてます。遅筆なのでいつになることやら、です。ジョンコルトレーンの作曲法等も執筆中です。 去年から再びアメリカとの往復が多くなりました。春に初めて韓国に行きましたが,コンサートでもライブでも熱気があり凄くあたたかく迎えて頂きました。ライブにはギタリストの方もチェックに来てましたが,みんな凄く熱心に楽しんでくれました。制作の方が「まだまだジャズはマイナーです」とか言ってたけど、その割には24時間のジャズのFMあるし、僕が出たEBSのテレビ番組もジャズ系のライブのTV番組です。......日本よりイイじゃん!!アメリカでさえも見習ったら良いよね!!


Q2;いつ頃からjazzミュージシャンになろうと思われたのですか?何かきっかけがあったのでしょうか?
(プロとかアマとかは関係なく)相当なレベルでジャズが演奏できたら良いな、と思いはじめたのは高校1年の時。ジャズという音楽とジャズマンへの憧れは相当でした。ミュージシャンになろうと思ったのは24歳の時。その時は、プロフェッショナルな活動が出来たら一日中音楽してられると思ったから。


Q3;jazzをどのようにして習得されたのですか?
コツコツ....?かな。いつのころからか周りの優秀な人たちをみるとみんな「音楽家」なんです。生まれつき出来ちゃうみたいな。僕にはちょっと無理だろうと思い続けてン十年?今もその見方は変わらないので、今後も同じでしょう。ジャズに関しては、聞く方のジャズマニアから入ったので、とにかくジャズを聞くのが大好きだったので、聞きまくりましたよ。演奏のための参考にしたい、という発想はあまり無く、好きなものを聞きました。根気が無いのでコピーはあまりした事がなく、雰囲気のキャッチの方にポイントを置いてました。とにかくジャズっぽいかどうかでしたから。ちょっとコピーしたフレーズを弾いたとしてもそれが同じにならない,かっこ良くない、ジャズにならない経験は誰にでもあると思います。単に楽しみでやってたので、雰囲気優先になりました。
あとはリズムですね。通学の電車内でもイヤホーンでメトロノームを聴いて後は頭の中で想像するか、口ドラムか,口アドリブ。タイムとグルーブは別物と初心者の頃から思っていたのですが,今も同じように思ってます。ですからまずタイムを良くする事は今でも心がけています。巷で聞こえるものはぜんぶソルフィージュ。ジャズ喫茶では知らない曲のコード進行を取ってしまう。難しいけど、なかなか完璧にはできないけど、いちいちメモしてたらだんだんブランクがなくなってきました。それと頭の中で好きなプレイヤーを組み合わせて架空のセッションをしたり、、、そのうち寝ちゃうんだけど。
あとは基礎練習!!いまでもやってます。


Q4;影響を受けたミュージシャンは誰ですか?
沢山すぎますが、自分で影響強いと思われるのは..............Wes Montgomery, Miles Davis, JhonColtrane, Wayne Shorter, Stevie Wonder,Jim Hall, George Benson, Eric Dorphy, Charles Mingus,JACO等、挙げきれないですね。一緒に演奏して影響受けた人もいるし。自分の時代によってもちがいます。上記は比較的いつでも出てくる人ですね。もっと身の回りではジャズを聞いていた親や叔父や宇都宮のミュージシャンの先輩達かな。あとはNYで共演してきた人たち。

Q5;現在使用している楽器の種類を教えてください。
Gibson ES-350-T, Gibson L-5, Kumano haru-proto,DangericoNYL2以上フルアコ。Larrivie OM-angel, Lowden JS2500-prototype,Martin jumbo-CMiv(マーチンのミュージアムからずっと借りている)以上アコースティック。音楽の内容によって弾き分けている。


Q6;演奏する時に(ライブの時)、一番気にされることは何ですか?
・店やホールのアコースティック。それによってPAの人と話したりしていつでも僕の同じ音が出るように機材をセッティングする。でも苦労した事はほとんどありません。


Q7;音楽を通じて、一番伝えたい事は何ですか?
時々聞かれる事はあるけど,実は全然わかりません。ただ単に「弾きたい」「音楽をしたい」「音を出したい」といった強い欲求でうごいてます。割と根源的な欲求に感じてます。


Q8;jazzミュージシャンを目指している人にアドバイスをお願いします。
表現したい事を成就するには楽器のマスターですが、なかなか難しいよね。どんな段階にいる人でも自分の持つ術でしか表現できないのだから、自分の表現したいものを常にやるといいよね。先輩の言う事半分ぐらいに聞いてさ。誰かのアドバイスを鵜呑みにして大切な感性を自分が消去してしまう事だってあるんだから。


Q9;これからjazzを聴いてみようという方に、jazzの良さを教えて下さい。
クラシックのように楽器を完璧にマスターしていなくても心を込めたりジャズ表現のスキル等で十分自己表現できる恵まれた音楽だと思います。あまりうまくなくてもこころが揺さぶられる凄い演奏もあるし、テクニカルに素晴らしくても何もハプニングしてないジャズもある。会話やコミュニケーションに近いところもあるし。でもやっぱり「ライブ」かな?レコーディングは版画。ライブは油絵。ライブを聴きにいく事をお勧めします。


Q10;jazzミュージシャンになっていなかったら、どんな職業に就いていたと思いますか?
画家を目指していたので、もっと美術に精進していたと思います。


Q11;普段jazz以外で好んで聴く音楽があれば教えて下さい。
子供が聞いてるポップス、ディズニー、デスチャやビヨンセ、プリンス、MTV等。でもあんまり聞かないです。演奏以外は耳休め気味。


Q12;今後の活動予定を教えて下さい。
晩秋にもう一度だけ東京でHARU-SOLOのコンサートをやる予定です。


HARU-SOLO/高内春彦
2005年9月〜11月ニューヨーク/東京録音
演奏:高内春彦(g)
収録曲:セント・トーマス/オールウェイズ・ビサイド・ユー/さくら/スピーク・ライク・ア・チャイルド/イン・ア・センチメンタル・ムード/ズー・ロック/彼女の顔に慣れてきた/星へのきざはし/ファン・キー・ズー/ホエン・シー・ラブド・ミー(『トイ・ストーリー2』より)/スターダスト/ミラクル・オブ・ザ・フィッシュ/ジャズ・バンク・ブギー

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