jazzミュージシャンインタビュー企画
 
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毎月、日本で活躍中のjazzミュージシャンを紹介していきます。

第1回 【 宮地 傑(ts,ss,composer) 】

プロフィール

1965年12月15日兵庫県神戸市生まれ。
ジャズ好きの両親の影響で、幼少よりマイルス・デイヴィス(tp)やアート・ブレーキー(ds)等を聴いて育つ。6歳でエレクトーンを学び、15歳でアルト・サックスを始める。この頃より、小曽根啓にサックスの手解きを受け、
氏の紹介により関西でプロ活動を開始。90年1月に 関西学院大を中退し、
小曽根氏の推薦によって米国・ボストンのバークリー音楽大より奨学金を得て、同大入学。様々なセッションやギグを体験する。
この頃、ジェリー・バーガンジ(ts)に弟子入りし、氏の即興演奏メソッドを全て習得。またタイガー大越(tp)と親交を深め、大いに影響を受ける。93年同大パフォーマンス科卒業。NYに移り住み、音楽活動を開始。エブリン・ブレーキー(vo)、ティト・プエンテ(timb)、ブルース・バース(p)、ホルへ・ロッシー(ds)、ジョン・ステッチ(p)、井上陽介(b)、中村健吾(b)等と共演。バードランド等のライブハウスに出演。
(敬称略)詳細は、宮地傑公式HP


Q1;現在の主な活動を教えて下さい。
自己のバンド・NEW4TET(天野丘:g、岸徹至:b、橋本学:ds)、サックス四重奏団QUADRA(岩佐真帆呂:ts、ss、酒井聡行:as、武田和大:bs)がメインで、その他、バイソン片山:ds、小山太郎:ds、高瀬龍一:tp、等と都内を中心に活動中です。
クラブ系の音楽にも興味が有ったので、Universal Noizz名義で去年12月にアルバム「Beats 'n' Colors」をリリースしました。PCでの打ち込みで作ったものがメインの音楽ですが、その制作のお陰で、クラブ系のレコーディングやライブにも参加させて頂きました。現在も全く違うジャンルの音楽を製作中です。


Q2;いつ頃からjazzミュージシャンになろうと思われたのですか?何かきっかけがあったのでしょうか?
まず、きっかけというか、ジャズの好きな家庭で育ったものですから、子供の頃から、マイルスやブレーキーなんかを聴かされていました。当時、あまり好きでは無かったですけど。(笑) ホントはギターを弾きながらJ-POPを歌いたかったんですよ。でも残念ながら、歌もギターも才能が無かったようです。(泣) 高校の時に入った吹奏楽部が実はジャズのビッグバンドだったもので、そこで先輩から無理やりサックスをやらされたんですが、それが、なんか聴き覚えがあったもんで、すんなり入れました。その時の先輩が小曽根真さんの実弟の啓さんです。、お父様はジャズピアノ奏者の小曽根実さんだったので、高校の頃に小曽根ファミリーには本当によくお世話になっていました。若い頃からプロミュージシャンを至近距離で見させて頂いてたので、それがプロミュージシャンになろうと思ったきっかけですね。


Q3;jazzをどのようにして習得されたのですか?
最初、前述の小曽根啓さんに教えて頂いてました。それから大学の軽音楽部のレベルが高かったので先輩のプロミュージシャンに教えて頂いたり、その後、バークリー音大に留学したり、最大の師であるジェリー・バーガンジに師事した事で、「知識」はかなり吸収する事が出来ました。しかしながら、「習得」という意味では、NYでストリートやクラブで演奏する事で、先輩ミュージシャンから怒られたり、出来ない事が多すぎて恥をかいた事で、本当に少しずつレベルアップしてきたって感じです。現在でも習得中なのは変わりありません。


Q4;影響を受けたミュージシャンは誰ですか?
数え切れませんが、子供の頃から聞いてるマイルスとマイルスに絡んでる人達にはメチャクチャ影響受けてますね。サックスではやはりコルトレーンとショーター。あと、ブレッカーもよくコピーしましたよ。影響というと一口に「奏法」
に繋がりがちですが、音楽の作り方という点では、むしろ他楽器の人の影響が強いです。キースとかメセニーとかジャコとか。武満徹やスティービー・ワンダーやロバート・フリップやドナルド・フェイゲンや山下達郎からも多分・・。


Q5;現在使用している楽器の種類を教えて下さい。



  
テナーサックス;
セルマーMARKY

ソプラノ;
ヤマハのYS−62


Q6;演奏する時に(ライブの時)、一番気にされることは何ですか?
バンド全体の音量バランス、音質、ハコ鳴りをまず気にします。それから、バンド内での音楽的な意思疎通が上手く行っているかどうかです。いくらテクニック的に上手な人でも、人の話を聞かないで一人で喋り捲るプレーヤーが一人でも居るとやる気が萎えます。で、最後にお客さんの反応ですね。
やりたい事やった上で、如何にお客さんとコミュニケーションを取れてるかってのが大事です。ステージ上からお客さんの表情を結構見ていますよ。



Q7;音楽を通じて、一番伝えたい事は何ですか?
自分のありのままの姿ですね。ストリップ・ショーだと思ってやってます。
でも、結構これが難しい事で、まだまだ、カッコ付けている自分が居る。アートは決して崇高で格好のいいもんでは無い・・というのが持論です。



Q8;jazzミュージシャンを目指している人にアドバイスをお願いします。
なかなか食えません。あ、それは分かってますよね。(笑) 上京してすぐに、とある大サックス・プレーヤーの方に言われた事が有ります。「折角、好きでこの仕事選んだんだから、もっと好きにおやんなさい。」 名言です。元マイルス・バンド所属の某アーティストに若手ミュージシャンが「どうしたら、貴方の様に儲けられる様になるんですか?」と尋ねたら、「株をやりなさい。」と言われたそうです。(爆) お金の事や売れることを考えて音楽をやると途端に音楽がつまらなくなります。儲け話は別口で考え、純粋に音楽のために音楽のことだけを考えて生きて行って下さい。そのうち、色んな事がLINKして、好きな事が収入に繋がってくる・・・かもです。音楽も経済も商業も政治も全てが何処かでLINKしています。


Q9;これからjazzを聴いてみようという方に、jazzの良さを教えて下さい。
同じ楽器でも音色や語り口が全く違ったり、同じ曲でも人によって全く違うように聞こえるのがスタンダード・ジャズの楽しみです。まずは、入り口としてこれを楽しんでみて下さい。長い歴史の中で黄金期と呼ばれる1930〜50年代のものがその典型的なスタイルです。あるいは、今のアーティストのライブにまず足を運び、お気に入りを探します。そして、好きなアーティストが定まってきたら、その人の「色んな時代の演奏」を聴いて見てください。例えば、マイルス・デイビスだったら、40年代〜90年代と恐ろしく変化しています。そこに時代背景とかを映してみると面白いですよ。そして、リスナー同士の仲間を作って、「この頃のこの演奏っていいよね。」とか議論するのも楽しいですよ。(その際、ネットじゃない方が健全だとは思いますが。・・笑) とにかく先入観を持たず、色んなジャズを聴いて欲しいです。アーティスト達の千差万別の自己主張を楽しんでいただけると幸いです。


Q10;jazzミュージシャンになっていなかったら、どんな職業に就いていたと思いますか?
う〜ん、わかりません。でも、サラリーマンは無理なので、朝起きなくて良くて、自分のコダワリを活かせて、さらに、商売人魂に火を点けてくれるような職業が有れば・・・。(笑) というか、浮き沈みの激しい業界なので、常に考えてなきゃいけないのですがね。(苦笑)
Beats 'n' Colors


Q11;普段jazz以外で好んで聴く音楽があれば教えて下さい。
実は最近、僕はあまりジャズ聴いてません。(苦笑) カーステではジャズのCDをなるべく聞くようにしてますけど。FMでJ-POP聴いたり、クラブ・ミュージック聴いたり・・・ 去年、手術入院した時は、時間が腐るほど有ったので、クラシックをたくさん聴けたのですが、時間に追われる生活をしてると悲しいかな、なかなかそういうことが出来ず、それが悩みです。民俗音楽も、大好きです。


Q12;今後の活動予定を教えて下さい。
9月に宮地傑NEW4TETで東北ツアーをやります。その他、色々あるのですが、未定なものやシークレットなものが多いので、是非公式HPをチェックして下さい!
徐々に、お知らせしていきます。


公式HP http://www7b.biglobe.ne.jp/~noizz/

『Be Water/Sguru Miyaji NEW4TET』WNCJ-2126
Sguru Miyaji -tenor sax,soprano sax
Takashi Amano -guitar
Satoshi Ikeda -bass
Manabu Hashimoto -drums
guest;Masayasu Ishikawa -percussions
定価¥2,800 2003/8/20 Release for more information;
http://www.alles.or.jp/~hirosato (What's New Record HP)
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